配偶者ビザ許可の難易度はどれくらい?成功するための対策ガイド

最終更新日:2026年9月8日
日本での配偶者ビザは結婚していれば必ず許可をもらえるということではありません。ただし、一般的なケースであればそれほど難しくありません。一方、状況によっては難易度が高くなることがあります。
この記事は行政書士の西田直之が執筆・監修しています。詳細プロフィールはこちら
日本人の配偶者ビザの基本解説はこちらをご覧ください。
日本の配偶者ビザの難易度は高い?
日本の配偶者ビザの許可の難易度は、一律に高いわけではありません。一般的な国際結婚で、婚姻の実体・生計維持能力・過去の在留状況などに問題がなければ、比較的スムーズに許可されるケースもあります。一方、交際期間が短い、年齢差が大きい、収入が少ないなどの事情がある場合は、通常より慎重な審査になる可能性があります。
- 難易度のイメージ表
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ケース 難易度のイメージ 偽装結婚を疑う余地なし、夫婦の収入も安定 ★☆☆☆☆ 交際期間が短い ★★☆☆☆ 年齢差が大きい+交際期間が短い ★★★☆☆ 無職 ★★★★☆ 短期交際+大きな年齢差+無職などが重なる ★★★★★ 配偶者ビザ難易度のイメージ表
配偶者ビザの難易度を左右する3つのポイント
日本の配偶者ビザの審査では婚姻の成立・婚姻の実体・生計維持能力・過去の在留状況という4つのポイントが見られますが、その中でも難易度に大きく影響するのは次の3つです。
- 偽装結婚の疑義がある
- 日本での生計維持能力に疑義がある
- これまでの日本での在留状況
①偽装結婚の疑義がある
交際期間が短い、年齢差が大きい、離婚再婚を繰り返しているなど、婚姻の信ぴょう性について確認が必要と判断される事情がある場合は、一般的なケースより難易度が高くなります。
②日本での生計維持能力に疑義がある
生計維持能力とは日本で暮らしていけるだけの経済力を指します。定職についていて何年も同じ職場で正社員として働いておられる方であれば、生計維持能力の証明は難しくありません。しかし、無職の場合や、収入が少ない場合は難易度が高くなります。
③これまでの日本での在留状況
現在日本に在留中の外国人の場合は、これまでの日本の在留状況によって難易度が高くなることがあります。具体的には法律の遵守や納税などの義務の履行です。特に多いのが不法就労で、なかでもご相談が多いのが留学生のオーバーワークです。
配偶者ビザの難易度はご夫婦の状況によって大きく差が出ます。
ケース別難易度の目安
当事務所へのご相談でよくお聞きするケースとその難易度の目安。
| ケース | 難易度 |
|---|---|
| 交際期間が半年 | やや高い |
| 交際期間が1ケ月 | 高い |
| 国際結婚相談所で知り合った | 過去に不正のあった相談所の場合は高い |
| 日本人との離婚再婚を繰り返している | 高い |
| 年齢差が10歳~15歳 | やや高い |
| 年齢差が15歳~ | 高い |
| 無職 | 高い |
| 収入が200万円以下 | 高い |
| 留学生のオーバーワーク | 高い |
複数のケースが重複している方も少なくありません。その場合はさらに難易度が高くなります。
(注意)上記難易度はあくまでも弊所での実務上の目安です。すべてが記載のとおりの難易度になるとは限りません。
難易度が高いケースでも配偶者ビザは許可されます
配偶者ビザの審査では、年齢差が大きい、交際期間が短い、収入が少ないなどの事情があると、一般的なケースよりも慎重な審査になることがあります。
しかし、難易度が高いケースだからといって、それだけで不許可になるわけではありません。
重要なのは、その事情があること自体ではなく、なぜそのような状況になっているのか、そして実際に夫婦としての結婚生活を送る意思と実態があるのかを、資料や説明によってきちんと伝えられるかです。
たとえば、年齢差が大きい夫婦であれば、交際を始めたきっかけや交際中の交流、結婚を決めた経緯などを具体的に説明することで、夫婦関係の実態を伝えることができます。
また、収入が少ない場合でも、現在の収入だけで判断するのではなく、預貯金等の資産、今後の就職予定、親族からの援助など、夫婦が日本で安定して生活できることを総合的に説明することが重要です。
つまり、配偶者ビザの「難易度が高い」というのは、「許可されない」という意味ではなく、「通常のケースよりも丁寧な説明や立証が必要になる」という意味で考えると分かりやすいでしょう。
配偶者ビザの難易度を下げるためにできること
難易度が高いケースに当てはまったとしてもきちんと対策することで許可の可能性はあります。
交際期間が短い場合
交際期間が短い場合は、交際経緯を説明するだけではなく、できるだけ具体的に説明することが必要です。交際期間が短くても、実際に会った回数や一緒に過ごした時間、メッセージのやり取りなどによって、真剣な交際であったことを説明します。
日本人との離婚再婚を繰り返している
前婚の離婚理由や経緯から、これまでも偽装結婚ではなかったことを説明し、今回の結婚の経緯も慎重に説明することを要します。
年齢差が大きい
配偶者ビザには夫婦の年齢差についての基準はありません。年齢差が大きくても許可の可能性はありますが、真実の結婚であることを手厚く立証することを要します。年齢差が大きいご夫婦の配偶者ビザ申請ポイントはこちら。
無職・収入が200万円以下
ご夫婦が無職であったり収入が少ない場合は収入以外の資産やご両親の援助を得ることができることを証明します。
留学生のオーバーワーク
オーバーワークに気づいたらすぐに改善し、二度と起こさないような対策を講じたことを説明します。
弊所での許可事例【難易度が高いケース】
行政書士にしだ事務所にご依頼頂きました実際の事例から難易度が高かった事例をご紹介します。
- 翻訳機が無いと会話ができない
- 年の差婚
- 交際期間が短い
- 住民税の課税証明書の収入額が低い
タイ国籍の女性とのご結婚でご依頼いただきました。配偶者ビザの難易度が高くなる状況に4つ該当しておられましたので、詳細に打ち合わせを重ねながらすすめました。ご依頼をいただいた後にお二人で撮影した写真やご家族と撮影した写真を更に追加で撮影していただきました。また、お二人は翻訳機を使用して意思疎通を行っておられました。奥様のお姉様が旦那様のご近所で居住されており、今回の結婚はお姉様からの紹介がきっかけだったようです。お姉様は日本語が流暢で、お姉様が意思疎通のお手伝いをされたとのことでした。この一連の流れを理由書に記載し、更にお姉様からの嘆願書を添付して申請したところ、追加書類の要求もなく無事に許可がおりました。
- ご夫婦共に無職
海外で暮らしておられたご夫婦が日本に移住された事例です。ご夫婦が海外で暮らしておられた場合は日本での就職先が決まっていないことが多く、日本での生計維持能力立証の難易度が高くなります。この事例では実家のご両親と同居し、経済面でもご両親の援助があることを立証し、追加書類の提出要求も無く無事に許可がおりました。
- 翻訳機が無いと会話ができない
- 親が結婚を知らない
結婚は人生の中でも重要な事ですが、「言葉での意思疎通が難しい状態でほんとうに結婚に至ることができるのか」という疑念によって難易度の上昇が考えられるケースでした。また、知り合った当時の写真が無く、最近の写真のみ提出が可能な状態でした。外国人配偶者様は現在日本語を勉強中であるということでしたので学習内容について説明しました。また外国人配偶者様ご本人の直筆で「日本で一緒に暮らしたい」旨を日本語を用いて書いた文書を提出し、日本語を勉強中であることをアピールしました。さらにご夫婦の共通の中国国籍のご友人がいらっしゃったので、その方のご協力で「嘆願書」を頂き提出しました。
日本人配偶者様のご親族が今回の結婚についてご存じでなく、知らせることができない事情がありました。申請の際にはご親族に知らせることができない事情について説明する文書を添付しました。
出入国在留管理局へ提出後約2か月で追加書類提出の要求も無く結果が通知され、難易度が高い事例ではありましたが在留期間3年で許可が出ました。
配偶者ビザ許可の難易度が低いケースとは
ここまでご紹介したような難易度の高いケースに該当せず、また法律違反や重大な交通違反の履歴がない方であれば、配偶者ビザの申請は比較的スムーズに進むことが多いといえます。出入国在留管理庁が提示している必要書類をきちんと揃えて申請すれば、あっさりと許可が下りる可能性も高いでしょう。ご自身で申請される場合でも、必要書類の準備にそれほど悩まず進められるケースが多いかと思います。
弊所での許可事例【難易度が低いケース】
海外で暮らしていたご夫婦が日本へ移住された事例です。すでにご結婚から数年が経過し、お子様もいらっしゃったため、結婚の信ぴょう性については疑う余地がありませんでした。また、外国人配偶者様の収入も安定しており、リモートワークにより海外から収入を得ておられました。そのため収入証明には海外の書類が必要となり、提出可能な資料について打ち合わせを行い、必要な書類をご提案いたしました。結果、提出から約1か月で許可が下り、在留期間5年が認められました。
技術・人文知識・国際業務ビザ(就労ビザ)から配偶者ビザへ変更した事例です。ご夫婦ともに就労されていたため、生計面での不安はなく、また結婚の信ぴょう性を裏付ける資料も多数お持ちでした。そのため許可の難易度は高くないと判断し、申請を行いました。結果、追加書類の提出を求められることもなく、申請から約1か月で在留期間3年の配偶者ビザが無事に許可されました。
専門家を使うかどうかの判断基準
日本の配偶者ビザの申請は出入国在留管理局への在留申請を専門に扱う専門家に依頼すると安心ですが、相応の費用が必要になります。「なるべく費用をかけたくない」「自分でできるのであればチャレンジしてみたい」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
専門家に依頼するかどうかを判断する基準について解説します。
収入に不安がある又は偽装結婚に疑義を抱かれる可能性があるケース
本記事で説明したような配偶者ビザの難易度が高くなる状況に該当する場合は特別な資料を提出しなければいけないことも少なくありません。そこで専門家に依頼すると的確に必要書類を案内してもらえるためご自身で申請するよりも格段にスムーズに配偶者ビザの許可を受けることが期待できます。
配偶者ビザの難易度についてのまとめ
日本での配偶者ビザは「結婚の真実性」「生計維持能力」「過去の素行状況」これらに問題がない場合は、難易度が高くなく、必要書類を正確に準備することで比較的円滑に許可が出るといえます。
難易度が低いケースであっても出入国管理局へ提出する書類の数は30枚~50枚程度になり、全ての書類をきちんと作成しなければいけません。また都市部の出入国管理局は非常に混雑しており、提出するために窓口に行っても2時間以上待つことも珍しくありません。
配愚者ビザの申請に時間を使えないという方にとっても弊所をお使い頂く価値があると考えております。
配偶者ビザの許可が下りるかご不安な場合は、ぜひ弊所へご相談ください。初回は無料相談をご利用いただけます。
「配偶者ビザで失敗したくない」「自分のケースで許可の可能性を知りたい」という方は、まずは お問い合わせフォーム または 電話・LINE よりお気軽にご連絡ください。
当行政書士事務所では、配偶者ビザの申請を 全国対応 で承っております。











