帰化申請は「ながらスマホ」で不許可？

「ながらスマホ」で捕まった場合の帰化申請への影響は？

帰化申請では「素行が善良であること」いわゆる素行要件をクリアしていることが求められます。
そして多くの方が利用している車の運転中の交通違反も帰化申請に影響があります。
このページでは「ながらスマホ」での違反が帰化申請にどのように影響を与えるのか、免停になってしまった場合について解説します。

「ながらスマホ」で捕まると帰化申請が不許可になる？

「ながらスマホ」での違反は帰化申請に影響が有りますが、軽微な違反と重大な違反とでは帰化申請への影響具合が変わります。
明確な基準はありませんが、目安としては軽微な違反の場合、過去５年で５回以内、過去２年で２回以内が帰化申請の可能性が残される回数です。
過去の交通違反の履歴はは「運転記録証明書」で確認することができます。
また「運転記録証明書」は帰化申請の添付書類でもあるので必ず必要になります。

「ながらスマホ」で青切符を渡された

「ながらスマホ」で捕まった場合に渡される「交通反則通告書」（いわゆる青切符）や「告知書」（いわゆる赤切符）で軽微な違反か、重大な違反かを判断することができます。
青切符であった場合には軽微な違反ですが、反則金を支払わない場合には刑事手続きに移行し、起訴され、刑事罰が科される場合もありますので軽微な違反とみなされるには反則金を払い終えていることが前提となります。

「ながらスマホ」で事故を起こし、赤切符を渡された

「ながらスマホ」をして事故を起こすと赤切符を渡されます。この場合には罰金か懲役かの刑事罰が科せられ「前科」がつきますので帰化申請は不許可になります。

軽微な違反（青切符）を繰返して免停になった

青切符を渡されるような軽微な交通違反であっても複数回繰返して違反すると免停の対象となります。
そして免停になった場合にも「素行不良」となり帰化申請は不許可となります。

「ながらスマホ」で免停、取消になったら帰化できない？

「ながらスマホ」で免停、取消になると現時点では帰化申請をしたとしても不許可になります。
ただし永遠に帰化することができなくなるわけではなく、一定期間を開けてから帰化申請をすることで許可される可能性があります。
どれくらいの期間を開けてから帰化申請をすれば良いのかは明確な基準はありませんが、おおむね５年以上は開ける必要があります。
また特別永住者による帰化申請の場合には重大な交通違反があった場合にでも１年以上経過していると帰化申請を受付してもらえるようです。

帰化申請後（審査中）の「ながらスマホ」による交通違反

帰化申請の審査期間は８か月以上と長くなりますのでその間に「ながらスマホ」等の交通違反をしてしまうケースもありえます。
万が一帰化申請が法務局に受理された後の審査中に交通違反をした場合には、その旨を法務局に申告しなければいけません。
免許停止等の重大な違反であった場合には帰化申請が不許可となりますので、帰化申請の審査期間中は特に慎重に車を運転しましょう。

当行政書士事務所にできること

交通違反歴が有る、帰化の条件をクリアしているかわからない、自分で申請するかどうか考えている。
ちょっと聞いてみたいという方、お気軽にお問合せください。

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